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オリンピック・パラリンピック招致のメッセージ [もろもろ]

知人に教えてもらった、東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会のサイトで公開されているメッセージを読み、あまりにも素晴らしい内容に言葉を失った。

全編を通じ、オリンピックの持つ力を称え、「ニッポン」の復活につなげたいという思いがひたすら綴られているのだ。
ところが不可解な点が2つあって、1つはこの素晴らしい文章がすべて画像として貼られていることだ。これではこの素晴らしいメッセージをコピペで引用することもできないし、英語圏の人が翻訳しようにも不便で仕方がない。もしかしたら引用や翻訳をされたくないのではないかとすら思えてしまう。
もう1つは、このサイトの英語版に載っているメッセージは日本語のものとは明らかに文章が異なっており、まるで日本人向けのメッセージと海外に向けたメッセージを使い分けたいかのように感じられることだ。

そこでこの招致メッセージの全文を参考に上げておこうと思う。

(オリジナルはこちら:日本語版英語版。なお 8/6 時点の魚拓はこちら:日本語版英語版

◆日本語版メッセージ

ニッポン復活オリンピック
ニッポン復活パラリンピック
TOKYO●2020

東京のためだけではなく、私たちのニッポンのために。
ニッポンの復活のためのオリンピック・パラリンピックを、東京に。

オリンピック・パラリンピックは夢をくれる。
そして力をくれる。
経済に力をくれる。
仕事をつくる。
それが未来をつくる。
そして世界の意識をニッポンにつれてきてくれる。
今、それがニッポンには必要だ。

2020年までにあらゆるジャンルのニッポンを復活させるために。
日本人みんながひとつの夢をもつ。
そのことをためらう理由はどこにもありません。
ニッポン心の復活を
スポーツの力で。

(以下、「全文を読む」をクリックをすると巨大な日の丸に続いて表示される部分)

私たちはいつから目的をもつことがヘタになったんだろう。
私たちはいつから勝たなくてもいいと
斜に構えて挑戦することから逃げるようになったんだろう。
私たちはいつから経済大国という言葉に甘えて
情熱を特別なものにしてしまったんだろう。
たくさんの困難にあった今、
復興と戦う今、
私たちは未来とも戦わなければいけない。

そのことを忘れないでください。
現在を理由に未来を閉じないようにしてください。

未来が何を失いつつあるかを
私たちはごまかしながら生きていないか。

このままだとこの国は世界から忘れられてしまうかもしれない。
今何かをしなければ、
この国の未来や子供たちの自信を奪うことになるかもしれない。
誇るべきものを誇るために、
勝つべきものを勝ちとろう。
未来のために。
東京にオリンピックを呼ぶのではない、ニッポンに呼ぶのだ。
オリンピックは夢をくれる。
そして力をくれる。
経済に力をくれる。
仕事をつくる。
それが未来をつくる今になる。
そして世界の意識をニッポンにつれてきてくれる。
今、それがニッポンには必要だ。
復活を世界にアピールするために。

2020年までにニッポンを復活させるために。

もう一度言います。
これは東京のオリンピック・パラリンピックではありません。
これはニッポン復活のオリンピック・パラリンピックなのです。

私たちは具体的に東日本に経済効果が及ぶような
オリンピック・パラリンピックにしたいと切望しています。
招致アクションそのものがきちんと
日本全体を活性化させるものにしたいと願っています。
そのためにたくさんのアイデアを
広く皆様にもお願いしたいと考えています。
世界の競争で勝てる立候補都市、東京で
日本全体に価値のあるオリンピック・パラリンピックをつくるのです。

今回の招致レースは勝てる可能性が高いと言われています。
ニッポンは今限りなくリアルなところにいます。
2013年9月に開催都市が決まります。
この一年が勝負になります。

私たちの心に火がともり、
それが日本を熱くひとつにする炎になるように。
ひとりひとりの正しい気持ちが
ニッポンの力になるために。

私たちの心に火を。
私たちの夢に火を。
その日をニッポンに。
その炎を世界に。


◆英語版メッセージ

TOKYO 2020

Japan has a long and distinguished
history as part of the global sporting community.

Our athletes first competed at the Olympic Games exactly 100 years ago, in 1912.

We proudly hosted the Games in Tokyo in 1964, demonstrating the power of sport
as a domestic catalyst for change and international agent for friendship and
understanding.

Now, we want to renew the success. We want to use the 2020 Games as a catalyst
for development and progress at home, and an instrument for bringing the world
closer together.

This bid has been given extra importance because of the tragic 2011 earthquake
and tsunami. We have a responsibility to inspire and unite the entire population
behind a common goal - and a vision for the future.

Tokyo 2020 will see new sporting and other development in the world's largest
and most spectacular and urban areas. And global friendships renewed by
Games of excellence and real excitement. Together, with new generations.

ぜひ比較してみてほしい。


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2012/8/7 06:10 本文少し手直ししました。