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ONSO 05 寸評 [オーディオ]

久しぶりのイヤホン用ケーブル導入。
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ONSO 05シリーズの MMCX/2.5mmバランス端子版。(iect_05_bl2m_120)

プラグを4.4mmにしなかったのは普段使いがMojo2だったから。
3.5mmへの変換プラグのサイズを考えると、あえて2.5mmバランスにした方が小さくて取り回しがいいと思ったのだ。

かといって最初から3.5mmアンバランスの配線にするともったいない。

私はもともとバランス接続の方が良いと思っていて、Mojo2というかCHORD製品だけ例外的にアンバランスの音質に満足しているのだ。そんな理由からの2.5mmバランスの選択。



ここからは音質の寸評。というかレビューにもならない自分用のメモ。

巷で言われている通り、ONSO 05 はTechnics EAH-TZ700 のケーブル交換に適していると思う。
純正ケーブルとほぼ同じ音の傾向で、特にデメリットを感じない上位互換品といえる。

具体的には、TZ700+純正ケーブルの特徴である音の厚みを少しだけ抑えて軽くし、描線をやや細くして隣接する音同士の重なりを減らす感じ。

線を細くするといっても、鉛筆でいえばBの太さからHBの太さに変えた程度の差で、2Hや3Hみたいに繊細すぎて音が痩せるわけではない。
音の強さやダイナミックレンジなどは変わらないので、純粋に解像感や明瞭度が向上する。

個人的にはMojo2+PolyにTZ700を差す今のメイン環境では、純正ケーブルよりも ONSO 05 の方が格上と判断して、あっさり乗り換えることにした。

TZ700 の純正ケーブルの音が好きで、さらにもう一段のクリアさがほしいような人にはお勧めできるケーブルだと思う。



(余談)
ONSO 05 の芯線の素材が、PCOCCをメインとした銀メッキOFCとのハイブリッド構成と知って、納得できるものがあった。

TZ700 純正ケーブルの素材はPCUHDとOFCのハイブリッド。PCUHDは、古河電工のPCOCCの後継品にあたる高純度無酸素銅で、OFCは汎用の無酸素銅。
ONSO 05 で使用されるPCOCCは既に生産終了している貴重な材料で、連続単結晶構造を取っており、PCUHDの上位互換ともいえる。

そこに銀メッキOFC線を合わせることで、繊細な音の成分が加わることが期待できる。

実際に聴いてみた音と、素材から想像される音の傾向が矛盾しないのだ。
ああなるほど、そういう素材だったのねと後から納得した。

そこでもう1つ思ったのが、PVCの被膜の色。
緑色の仕上げのケーブルは珍しいなと思ったのだけど、これ、銀メッキ線の緑化を目立たなくするためのデザインですね。

リケーブルがオーディオマニアにとって身近なものになって約10年。
こんなところも進化しているんだなと変なところに感心してしまった。



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