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【保存版】Roonって何? [オーディオ]

◆はじめに
高音質サブスクのQobuzがいよいよサービス開始ということで盛り上がっていますが、これに関連して「Roon」というソフトが気になっている人もいると思います。
そこで以下、Roonとは一体どんなものか、わかりやすさ重視で紹介してみようと思います。

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◆Roonって何なの?
総合音楽管理・再生ソフトです。
ローカルサーバーにある手持ちの音源と膨大なストリーミング音源を1つの環境に統合し、好きな音楽を起点に新たな音楽への出会いを広げ、それをネットワーク内のプレーヤーに高音質で再生させることができます。

◆どんな人におすすめ?
以下の条件にあてはまる人に特におすすめです。
・手持ちの音源ライブラリが既にそこそこある(アルバム数10枚~数100枚以上とか)
・ネットワークオーディオ環境を構築している、または構築したい
・「Qobuz」「Tidal」「KKBOX」いずれかのストリーミング音楽サービスに契約している
・高音質な再生に興味がある

◆始めるのは簡単?
アプリのインストール後の初期設定はやや複雑ですが、いったん音が出る状態まで設定できれば、その後はとても使いやすいソフトです。
設定にあたっては、次に説明する「Roonを構成する3要素」を理解しておくと役立つと思います。

◆準備するものは?
Roon導入時は以下の3つの要素を準備しておく必要があります。

1. 音源の保管と送り出しをするサーバー(ただし演算能力が高い必要あり)。RoonではこれをRoon Serverと呼びます。以前は「Roonコア」と呼ばれていたので今でもこれをコアと言う人は多いです。
2. Roonのメインのコントロールアプリ(Roon Apps)をインストールするPCまたはスマホやタブレット端末。Roon Remoteと呼びます。
3. ネットワーク再生に対応するオーディオ機器。PCにUSB DACとして接続して再生できれば問題ないですが、「Roon Ready」に対応した機器であれば利便性や音声でさらに有利になります。

とりあえず最初は、2のPCが1のサーバーを兼ねるセッティングでも環境構築可能です。

 Roonのしくみ: https://roon.app/ja/how-roon-works

◆で、Roonってそんなにいいものなの?
とてもいいものです。上記のおすすめ条件を複数満たしている人ならば、きっと満足するはず。
Roonが提供する価値を「音楽の海」と評した先人がいましたが、まさに音楽の広大な海を自在に泳ぎ回るかのような体験が得られます。しかも極上の音質で。

◆具体的にはどのへんがすごいの?
他のソフトに比較して優れていると思われる点を挙げると、
・音楽データ管理がすごい
アーティストや楽曲の膨大なデータベースから、写真やプロフィール、発売日、作詞作曲編曲者、共演者、ジャンル、歌詞、カバー曲などメタデータを取り出し、それらを手持ちのライブラリ音源・ストリーミング音源と相互に紐づけてくれます。結果、自分のライブラリから、クレジットに載っているアーティストや別バージョンの録音、類似のアーティスト等に自在に飛び回ることができるようになります。
最近はストリーミング音楽サービスの画面でも似たことができるようになりつつありますが、Roonはこれを専門に2015年から改善を続けている先駆者であり、データの充実度や快適さが段違いです。
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一例。別の録音がある曲はこんな感じで録音数が表示され…

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数字をクリックすると同じ曲の別録音の一覧が開く

・音楽再生の使いやすさがすごい
再生コントロールはスマホやタブレットやPCから行いますが、小さい画面から大きい画面までほぼ同じ操作性で、しかも複数ユーザーが別々のオーディオ機器にストリーミングやローカル音源をそれぞれ流すような芸当も可能。「Roon ARC」というアプリが追加され、外出中でも自宅と同じような使い勝手でサーバーや音楽ストリーミングから曲を聴けるようになりました。

・音質へのこだわりがすごい
そもそも連携するストリーミング音楽サービスが、ハイレゾ高音質に対応している Tidal、Qobuz、KKBOX だけとなっています。ネットワークオーディオ機器の再生能力に合わせ、最大のサンプリングレートにアップコンバートする機能も持っています。(そのためサーバーには高い演算性能が求められる)
また所有するオーディオ機器が「Roon Ready」に対応している場合、さらに高音質なRAATという転送プロトコルで音楽再生できるようになっています。

◆でもお高いんでしょう?
有償です。サブスクリプション(毎月払い)または生涯ライセンス一括払い方式になります。
高いかといえば、まあ無料が主流の音楽管理・再生ソフトにわざわざお金を払う時点で高いかもしれません。
最初のトライアル14日間は無料ですので、どんなものか試してみて、満足度に見合うと思ったら続ければいいと思います。

私個人の体験では、新聞購読料とかと比較したら金額も安いし得られる満足度も圧倒的に高いので納得して使い続け、あるとき「これずっと使い続けるんじゃね?」と思って生涯ライセンスを支払いました。

◆まとめ
長くなってしまいましたが、初めに書いた「どんな人におすすめ?」に当てはまる人は、Roonを試してみる価値はあると思います。
ここでは初期設定の詳しい方法などは紹介しませんでしたが、丁寧に説明しているサイトは多くありますので、ぜひ挑戦してみてください。

 Roon: https://roon.app/ja

それでは良い音楽ライフを。


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