ストリーミング配信の時代は来るのか? という時に日本は [音楽]
先日、Phile-webのこの記事
海外ハイレゾ&ストリーミング最新事情を元洋楽ディレクターが分析~Phile-web
やこの記事
1Mbpsでもハイレゾ伝送、新ロスレスフォーマット「MQA」をメリディアン創設者に聞く~Phile-web
を読んで、音楽配信ビジネスの日本・アジアと欧米の特徴についてぼんやりと考えていた。
まあ正直、日本におけるハイレゾブーム(?)は「音質」に久しぶりに世間の注目を集めたという点で一定の価値はあったと思うが、素性のあやしいハイレゾ音源の跋扈や配信価格の高騰、再生機器の過剰な高額化など、売らんが為の目先の努力に汲々としていて将来展望がなかなか見えてこない。
どう考えたって、「今ある音楽がもっと高音質に置き変わっていく」というシンプルな将来像は皆同じなんじゃないだろうか。ならばそのための音楽の売り方、ユーザーへの届け方、著作権者への収益の配分方法、ハードウェア、ユーザーへの啓蒙活動などの動きは、試行錯誤しながら有機的に繋がっていくはずなのだ。
今の日本の動きはまだまだバラバラで、ハイレゾはダウンロード配信かストリーミングかという以前に、まだCD販売やMP3・AAC配信が延命を図っているようなところもある。
欧米はその点、打ち合わせたわけでもなかろうに、動きを追っていると大きな展望のようなものが見えてくる。
私はストリーミングについてはまだ懐疑的(日常の音楽鑑賞に使われたら通信容量がさすがにもったいないし、バッテリーにも優しくない)だけれども、たとえばハイレゾを低容量に圧縮するMQAフォーマットなどは本当に重要な技術になってくると思う。
できれば日本が音楽配信の世界をリードしていってほしいので、音源だけじゃなくてこういう全体像の構築にもっと業界で力を入れてほしい。(というのは無理な望み?)
海外ハイレゾ&ストリーミング最新事情を元洋楽ディレクターが分析~Phile-web
やこの記事
1Mbpsでもハイレゾ伝送、新ロスレスフォーマット「MQA」をメリディアン創設者に聞く~Phile-web
を読んで、音楽配信ビジネスの日本・アジアと欧米の特徴についてぼんやりと考えていた。
akasyou昨日考えていたことをちょっと連投しますのでごめんなさい。朝のうちに。04/02 06:59 akasyou(0)Phile-webの記事、海外のハイレゾとストリーミングの最新事情を俯瞰した本間孝男さんのレポート&考察は本当にためになる内容なので、この分野に興味ある方は是非一読をお勧めします。 http://t.co/FEa7DdDZBl 以下、これを読んで私が考えたことをつらつらと。04/02 06:59 akasyou(1)ハイレゾやストリーミングの対応では、さまざまな分野でいろんな動きが世界同時進行で起こっている。それらを俯瞰してみると、日本を含むアジアと欧米とで、アプローチの方向性とか考え方にそれぞれ特徴がある。 どちらがいい悪いではなく、全部やるにしても何を優先に取り組むかという違い。04/02 06:59 akasyou(2)日本や韓国、中国では、ひたすら機能&モノを重視する傾向。再生機の開発競争では高機能、高性能の追求で変態的なスペックの製品まで次々と登場している。ハイレゾ音源はどんどん数を出して宣伝して、その変換方式や音質について議論になったり。04/02 06:59 akasyou(3)対して欧米では、規格化・標準化をより重視する印象。ハイレゾについてはソースの種類がPCMかアナログかCD音源かDSDかによってMQ-P・MQ-A・MQ-C・MQ-Dと明確に区別したり、PonoやMQAが取り組むように、高品質な制作プロセスを保証する符号を音源に埋め込んだり。04/02 06:59 akasyou(4)さらに言うと、欧米の方が「ハイレゾをよりカジュアルなものにしていく」という考え方を持つ勢力が、ビジョンを持って必要な技術を戦略的に開発しているように感じる。CD音質のストリーミングを実現したTIDAL、高音質の原理から考え直して軽量ハイレゾフォーマットを目指したMQA…04/02 06:59 akasyou(5)こうしてみると、製品先行のアジア、標準化先行の欧米という構図は工業の世界と同じ。 「ハイレゾの普及した世界」という全体をどう描き、そのために何が必要か、という発想が、日本にいるとなかなか見えてこない。こういう部分は欧米的な思考をもっと見習ってくれたらいいのにと思う。04/02 07:00
まあ正直、日本におけるハイレゾブーム(?)は「音質」に久しぶりに世間の注目を集めたという点で一定の価値はあったと思うが、素性のあやしいハイレゾ音源の跋扈や配信価格の高騰、再生機器の過剰な高額化など、売らんが為の目先の努力に汲々としていて将来展望がなかなか見えてこない。
どう考えたって、「今ある音楽がもっと高音質に置き変わっていく」というシンプルな将来像は皆同じなんじゃないだろうか。ならばそのための音楽の売り方、ユーザーへの届け方、著作権者への収益の配分方法、ハードウェア、ユーザーへの啓蒙活動などの動きは、試行錯誤しながら有機的に繋がっていくはずなのだ。
今の日本の動きはまだまだバラバラで、ハイレゾはダウンロード配信かストリーミングかという以前に、まだCD販売やMP3・AAC配信が延命を図っているようなところもある。
欧米はその点、打ち合わせたわけでもなかろうに、動きを追っていると大きな展望のようなものが見えてくる。
私はストリーミングについてはまだ懐疑的(日常の音楽鑑賞に使われたら通信容量がさすがにもったいないし、バッテリーにも優しくない)だけれども、たとえばハイレゾを低容量に圧縮するMQAフォーマットなどは本当に重要な技術になってくると思う。
できれば日本が音楽配信の世界をリードしていってほしいので、音源だけじゃなくてこういう全体像の構築にもっと業界で力を入れてほしい。(というのは無理な望み?)
2015-04-05 23:09
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